ソフトウェア開発
放送局を支えるマスターと呼ばれているマスターコントロールルーム(主調整室)。
マスターは放送設備の要であり、急な番組内容変更などへの対応は、マスターで行います。
弊社はマスターで使われる主として手動制御系を開発しています。
また、NHKの地上波・BS放送の主調整室で運用されている機器間の通信まわりは弊社が開発したものが多くあります。
主な実績
NHKをはじめ全国の民放テレビ局・ラジオ局で運用されている弊社の実績の一部をご紹介します。
- タッチパネル(操作端末)
- マスターシステムにおいて、各種制御(システム切替,APS制御,音声制御,スーパー制御,DVE制御,字幕制御,冗長切替制御など)や状態表示(システム状態,OA素材名,ANC状態など)を行います。非常時に速報スーパーなどを出すために使用するため、動作タイミングの安定は必須です。タッチパネルはテレビ局側の要望も多く、その都度表示デザインなど対応が必要です。制作は50画面以上になる場合もあります。
- OAタリー
- OAしている素材のタリー表示や、素材名表示などを行います。マスターシステムは、主としてBS-NET経由でタリー情報を受け、処理します。構成はテレビ局毎に違うため、各テレビ局が対応しやすいようにソフトの汎用性と拡張性を高めています。このほかにも機器制御(VTRのスタート/ストップ,スーパーON/OFFなど),ANC状態表示,卓面釦/タリー制御,文字表示器デバイスへの表示があります。特に民放テレビ局のマスターシステムでは、CMの入りと出でスーパーやDVEの制御があるため、安定した動作が求められます。
- 表示PC
- 主として、操作卓前面にある大画面ディスプレイ(マルチビューワ装置)への表示を行います。マルチビューワ装置は、NEC/ミランダ/バルコ/朋栄などの製品がありますがそれぞれの装置に対応した制御を行います。表示PCはモニタしているOA状態の情報表示を行います。また、システム情報追従処理,マルチビューワのレイアウト転送,各種自動制御なども行います。
- NDS4/E(BS-NET Ⅳ/E)
- マスターを中心に使用している電文規格(BS-NET)のベースとなる機器で、機器間のデータの受け渡しに使用します。仕様策定時から弊社も関わり、作成まで行いました。
- レイアウト編集ソフト
- マルチビューワは、大画面に複数のモニタ表示/音声バー/テキストなどを配置し、各種状態を監視するためもの装置です。そのマルチビューワ装置に映像表示フレーム,レベルバー,アナログ時計,デジタル時計,カレンダ,テキストなどの配置を編集/転送するソフトです。
- インシデントシステム
- 運用中に発生した問題を、一元管理し進捗,手配部品などを管理するシステムです。入力,管理,帳票出力などは、WEBから行います。入力した内容のメール送信機能,各種ファイル形式での出力,WEB上で機器構成表示,各種条件による集計などが行えるシステムです。